gstc

GSTC – Global Sustainable Tourism Council

GSTC (Global Sustainable Tourism Council) は、2007年に国連環境計画(UNEP)と国連世界観光機関(UNWTO)の支援を受けて設立された非政府組織(NGO)で、観光業界における持続可能性と社会的責任の促進を目的としています。

GSTC – Global Sustainable Tourism Council
    GSTC certificate

    GSTC認証について

    GSTC認証とは
    GSTC認証は、観光業界における持続可能な取り組みを評価する国際的な認証制度です。
    グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)が定めた基準に基づき、同協議会から認定(Accredit)を受けた第三者機関による審査を経て認証されます。
    GSTCスタンダードの種類
    GSTCが策定する基準は、以下の4つのカテゴリーに分かれています。
    ・GSTC Industry Standard:ホテル・宿泊施設、ツアーオペレーター向け
    ・GSTC Destination Standard:地域や自治体向け
    ・GSTC MICE Standard:会議・イベント・展示会向け
    ・GSTC Attraction Standard:テーマパーク・博物館・国立公園向け
    ※Control Union Japan は、GSTC Industry Standardにカテゴライズされる事業者様向けの認証審査サービスを提供しております。

    評価の4つの柱

    GSTCスタンダードは、以下の4つの観点で構成されています。
    A)持続可能なマネジメント
     観光事業や施設が長期的に持続可能であるための管理体制や方針を整備すること。法令遵守、リスク管理、従業員や顧客の参画、関係者への報告と伝達がある運営などが含まれます。
    B)社会経済への影響
     観光活動が地域社会や経済に与える影響を最小化し、地域雇用や公平な機会を促進すること。搾取防止、地元産品の優先利用、ディーセント・ワークの確保などが重要です。
    C)文化への影響
     地域文化や遺産を尊重し、保護すること。伝統行事や先住民の権利を守り、訪問時の悪影響を最小化する取り組みが求められます。
    D)環境への影響
     自然環境や生態系への負荷を減らすこと。資源の効率的利用、汚染削減、CO₂排出抑制、生物多様性と景観の保全などが含まれます。
    これらの基準は、地域の文化や法律に適応できる柔軟性を持ち、追加基準で補うことができるように設計されています。

    認証サイクル

    GSTC認証は3年間有効です。
    認証取得後も、認証を維持するために毎年1回の維持審査を実施し、基準への適合と改善状況を確認します。
    3年経過後には再認証審査が必要となり、継続的な改善を促すサイクルがあります。

    サステナブルツーリズム

    パンデミック以降、訪日観光は急回復し、再びオーバーツーリズムの懸念が浮上しています。 一方で、旅行者の間では「環境に配慮した旅」への関心が高まり、観光のあり方が大きく変化しています。全国でモデル事業が展開され、文化資源の保全や食品ロス削減など、従来の「旅行者満足中心」から、地域コミュニティ・文化・環境・経済に配慮した持続可能な観光への転換が進んでいます。 こうした取り組みを国際的に証明する手段として、業界では認証の取得が加速しています。中でもGSTC認証は、観光業界における持続可能な取り組みを評価する国際的な認証制度であり、GSTCから認定(Accredit)を受けた第三者認証機関のみが審査を実施するため、そのプロセスの公平性と信頼性が担保されています。 認証取得は、ホテルや観光地が世界共通の基準に沿ってサステナブルツーリズムを実践していることを示す証であり、旅行者や企業からの評価を高め、国際市場での競争力を強化する重要なステップとなります。

    GSTC sustainable tourism

    GSTC認定制度と認証サービス

    グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)は、観光業における持続可能性の国際基準を策定する組織です。ただし、GSTC自体が事業者を直接認証することはありません。その代わりに、認証機関を評価し、認定する制度を運営しています。この認定制度により、認証機関は国際的に信頼できるプロセスを用いて事業者を審査し、認証を付与することが可能になります。
    Control Union Certificationは、GSTCから認定を受けた第三者認証機関(Accredited Certification Body)です。この認定は、GSTCによる厳格な外部審査を経て付与されるものであり、当社が国際基準と良好な実践に準拠したプロセスに基づいて事業者に認証を付与できることを保証しています。なお、GSTC認証は、GSTCに認定された認証機関のみが審査および認証を行うことができます。

    認定の適用対象

    Control Union Japanは、GSTC Industry Standardに基づき、以下の事業者向けに日本語で認証審査サービスを提供しています。

     

    1.  ホテル・宿泊施設
    2.  ツアーオペレーター
    ※DestinationおよびMICEに対する審査サービスは現在準備中です。

    Control Union Japanが選ばれる理由

    実績
    当社は2022年に日本で初めてツアーオペレーターへのGSTC認証を付与し、日本国内の認証機関の中で最も長い経験を有しています。
    審査
    経験豊富な審査員による日本語での審査が可能です。英語での審査にも対応しており、グローバルな事業展開をサポートします。
    ネットワーク
    世界80か国に270の拠点を持ち、お客様の国内外の事業ネットワークをカバーし、ワンストップサービスをグローバルに提供します。

    認証取得までの流れ

    GSTC認証取得までの流れ

    ① 見積依頼&認証の申請

     弊社所定のフォーマット(Application Form)にご記入いただき、認証範囲を確定します。
     お見積りやご面談依頼、ご質問がる場合はお気軽にお問い合わせページよりご連絡ください。
    ② 見積書の送付
     Application Formに基づき、お見積りを作成・送付します。
    ③ 契約書締結
     お見積りにご承諾いただいた後、弊社より契約書を送付します。
    ④ 審査費用ご入金
     審査前に費用のお支払いをお願いします。
    ⑤ 審査
     現地審査を実施します。不適合箇所がある場合は通知し、60日以内に是正措置を行っていただきます。
    ⑥ 判定・認証書発行
     基準を満たしていると判定された場合、認証書を発行します。
    ⑦ 継続維持審査(3年経過後には再認証審査)
     認証は3年間有効。毎年1回の維持審査を実施し、3年後に再認証審査を行います。

    GSTC認証に関するお問い合わせ

    認証に関するお問い合わせ

    フォームより承ります。

    ご面談の依頼のみでも結構です。お気軽にお問い合わせください。