国際認証(CUMCS)の枠組みとその役割
第三者認証機関に視点を置いた審査の要点
概要
Control Union 医療用大麻基準 G.A.P. (CUMCS–GAP)
CBD・産業用ヘンプ市場の拡大に伴い、「GACP」「CUMCS」のような国際認証への関心が高まっています。
コントロール・ユニオン医療用大麻基準 G.A.P.(CUMCS – GAP)は、世界各国で拡大する医療用大麻産業において、適正な栽培管理を実務的に支えるための国際認証基準です。本基準は、単なる遵守チェックにとどまらず、医療用大麻における適正栽培規範(Good Agricultural Practice:G.A.P.)を現場で実践するための手引書として機能する枠組みになっています。
CUMCS – GAPは、複数の国際的・公的ガイドラインを基盤として構築されております。第一に、世界保健機関(WHO)が2003年にジュネーブで策定した「薬用植物のための適正農業・採取規範(GACP)に関するWHOガイドライン」を基礎としております。このガイドラインは、薬用植物原料の品質、安全性、一貫性を確保するための国際的な基礎原則を示すものです。
第二に、オランダ政府が2002年12月に示した「医療目的の大麻栽培ガイドライン」を参照しております。長年にわたり医療用大麻制度を運用してきたオランダの知見は、医療用途に特化した栽培管理、トレーサビリティ、品質保証の実務において、重要な指針となっております。
第三に、作物全般に共通する適正農業規範(G.A.P.)に関する国際基準を取り入れ、農業生産としての持続性、労働安全、環境管理といった観点を包含しております。これにより、医療用大麻を特殊な作物として隔離するのではなく、国際農業基準の延長線上で管理する枠組みが形成されております。
さらに、欧州医薬品庁(EMA)が示す「植物由来原料に関するGACPガイドライン」を基礎とし、医薬品原料として求められる品質管理水準との整合性も確保しております。
CUMCS – GAPは、これらのガイドラインを統合することにより、医療用大麻において国際的に通用する栽培管理の共通言語を提供する認証制度となっております。
CUMCSでは、以下の項目を包括的にカバーすることが求められます:
CUMCS基準が求める管理領域
CUMCS基準の概要 CUMCS(Control Union Medical Cannabis Standard)は、医療用大麻の栽培および初期加工段階において、効率的かつ再現性のある品質保証システム(QA)を構築・運用することを目的とした国際基準です。 本基準の方法論は、栽培および初期処理の管理が、最終製品に含まれる有効成分の特性(品質・一貫性・安定性)を決定するという考え方に基づき運用されています。
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1. 遺伝・苗管理
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2. 農場・施設の適格性
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3. 栽培・生産プロセス管理
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4. 人的管理
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5. 品質・試験管理
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6. トレーサビリティと記録
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7. セキュリティ・規制対応
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8. 出荷・流通関連管理
第三者認証機関による主な監査内容
第三者認証機関は、結果(数値)ではなく管理体制を中心に以下を確認します。
このように単なる検査結果ではなく、工程全体を通じた品質保証体制こそが、CUMCS監査の中核となるのです。
日本市場において数値だけでは説明できないリスクへの対応
日本市場における重要な要素とは
- THC検査の再現性
- 添加物・輸送による変動
第三者認証は、このような事項に対し
「この結果は、
どの工程に基づき、
どの管理の積み重ねによって得られたものか」
を構造として示す役割を担います。
Control Union JapanはAsabis株式会社様が主催する、CBD Advent calendar2026に参加しています。
本投稿記事は、医療用大麻製品を取り扱う事業者様を対象とした国際認証サービスについて言及しています。医療用大麻においては、各国の法令で定められた手順に則り法令に準拠した製品と事業者のみに取り扱いが許可されています。当社は取り扱いに関する助言やご相談に応じるサービスを行っておりません。